11.10.2009

Shinpan

幼なじみで学校の先生をやっている友人から、彼の教え子達が入っているバスケ部のコーチを探している、という話を聞く。
バスケ部の顧問は、試合の際には他の試合の審判をやらないといけないから、顧問をやりたがる先生がいないらしい。
とはいえ、名前だけの顧問をとりあえず立てておいて、部としての活動は続けられる。

問題は、その帯同審判がいないことで、その子達が公式試合に出れないということだという。
全国的にも、このケースはありがちなことで、教員以外の外部のボランティアを招いたりしているところも多いとのこと。

その話の続きとして、世間的には時間の有り余ってる僕に、「審判だけでもやりにいってくれ、何やったらコーチ的なこともしてくれ」と打診される。

情けないことに、二つ返事で快諾することができなかった。
バスケットボールは小学校から高校までやって、まったくの素人よりかはルールもわかるし、中学校と高校の時なんかはほとんどの時間を捧げてきたというのは自分でも認識してることだけど、快諾できなかった理由として、

・ブランクが長過ぎる(もうかれこれ5年以上関わっていない)
・審判は別のスキルがいる
・そんな教育の現場に2日3日風呂にも入らずの生活してる人間が入れるのか
・正直、恥ずかしい

というようなことを思い浮かべた。他にも、もっと超個人的で生々しい理由もたくさんあって本当にたくさん思い浮かんでしまって、悲しい気持ちになってしまうのだが、どこからどう説明していいかわからないので省略。

そこまで考えて、「いやいや!何を言ってるんだ自分は!」と太ももを叩いた。そんな卑屈な自分を軽蔑した。
なんや、顧問をやりたがらない教師の理屈と同じやないか!世の中の悪である「リスクマネジメント君」やないか!と。

コーチとか指導者に関しての話は、正直いって学校とか行政とかの問題だから別次元。それはそれ。僕が出来ることは少ないだろう。
そんなんではなく、試合に出たくても出れない生徒さんの問題が、試合のある日に僕が審判に行くことで解決されるんだったら、ちょっと恥をかこうが後ろ指さされようが、やったらええやないか、という話。ヘボなジャッジをして他の試合を多少乱すことになったとしても、その代わりとして生徒さん達が試合に出れて喜ぶんであれば、おつりが帰ってくるほどの重要な仕事ではないか!


僕も学校時代、課外活動が唯一の楽しみで生きてこれた人間。その機会が失われるというのが、どういうことを意味するのかよくわかる。
学校には、部活のためだけに行ってます。何も楽しいことないけど、部活だけが生き甲斐です。そんな奴らはたくさんいるだろう。
だからこそ、恥とか自信がないとかしょうもないことを理由に拒もうとした自分がちょっと情けなかった。

というわけで、どうなるかはわからないけど、出来る事だけでも貢献しようと思っています。


ほんで全国の部活顧問をしてない教職員達よ!
全員辞めてまえ!

2 comments:

  1. ホンマにありがたい。
    プロで金もらってる奴らがことごとく逃げてるこの現状、
    どうにかせんといかんよ。
    出来る範囲でサポートもらえたら幸い。

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  2. わたしも、加藤せんせーとか呼ばれて、ちょっとうれしい笑
    まえださんも、チャレンジ〜

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