12.21.2008

Compass


素人の乱の松本哉さん関連の著作が出ているのでチェック。
ブログを毎日チェックさせてもらっているRLLさんのエントリーに書評が出ている。

この本に出てくるのはそういったちっぽけな、でも、親密な関係を作り上げようとしている様々な人々だ。音楽やラジオ、農業や古本屋、リサイクルショップや労働組合などのハブで繋がった人々。リスクやコストを自分達で分け合い、自分達のメディアやコミュニケーションを通して自己表現する。でも、それは私有によるエゴの表現ではなく、協同と協働の境界にあって始めて生まれるものだ。この本の冒頭で松本哉が言うように、下流ってのは流木だとか洗濯物だとかバットやボール、胡桃やエロ本や長靴なんかが落ちていて、けっこう豊かに遊べる場所だったはずだ。それがいつのまにか貧乏人やら負け犬やらを指す言葉になってしまい、それこそ、主流や上流にいる人々が作った見方にヤられてしまっている証拠だ。そんな矮小な見方は放置して、僕らで好きなようにやればいい。そうすれば、コンビニやイオンや保険や銀行やATMやブックオフが無くても生きていける。

”書評「さよなら下流社会」”より


磁場がことごとく狂ってしまった今とこれからにおいては、支給されたコンパスはもはや正しい方向を示さない。
自分用のコンパスを作って、それをたよりに歩いていくしかない。

1 comment:

  1. べっぷにすんでいるものより4/01/2009

    しろうとのらんのやましたさんがもうすぐべっぷいりです。べっぷの「わくわくこんよくあぱーとめんと」はなかなかどうして、かくめいてきなことだとおもっております。

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