11.17.2008

Chaos!

▼ 祖父が入院し始めてはや数ヶ月。そろそろ家に戻してあげよう、歩けなくても家で面倒みようということになり、それでは帰ってくる前にカオスと化した祖父の部屋を掃除しておこう、ということで今日は母親と掃除をすることになった。

とにかく物が多い。とりわけ同じ物、僕はダブりと呼ぶが、そのた類いが非常に多かった。
パンツにシャツ、ベストにスラックス。値札がついたまま、ジャスコの袋に入ったままの状態で同じものがたくさん出てきた。
もしも仮に、祖父はそれらの商品に付属する「おまけ的なもの」を集めるという目的があってのことだったのであれば、それはそれでいい。いや、それ以外の目的であっても、僕はその行いをなんとなくではあるが受け入れることができるのだ。これは血を分けた僕にしかわからない。

関連して、カメラが3台も出て来たこと。一眼レフ2台に、コンパクトデジカメ1台。これはダブりではない。何かをしようとしていた奇跡がそこには見え隠れする。

チラシの裏に書き残された、たくさんのメモ。あまりにも興味深すぎて、捨てるのは惜しく、大切に保管させてもらった。
これは後に、何かしら利用させてもらうかと思っている。

今日で全体の3分の1程度しか整理ができなかった。
幼い頃の記憶の中に、祖父がおもむろに日本刀を持ち出したことがあったのを覚えている。あの部屋のどこかに日本刀は眠っているはずで、しかしながら、多すぎる物をすべて整理しないことにはその日本刀も出てこない気がして、もしかしたらその日本刀を大事に隠すためにダブりのパンツやシャツやらをバリケードにしているのではないかという考えすら浮かんでしまう。
それほどに祖父の部屋は大変なカオスであった。

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