9.10.2008

used book

古本屋という存在を知ったのは、小学生の頃だろうか。
実家の近所に「にこにこ堂」なるかなり大きな店舗があり、一時期はそこに通い詰めて漫画を買い漁っていた。
大学の頃も、田舎町にもかかわらず、小さな古本屋に足しげく通っては、谷口ジローや諸星大二郎などの漫画から沢木耕太郎や村上龍などの小説を買っていた。
現在は、東京に住み始め、高円寺や荻窪などの古本屋密集地帯で生活し、お給金のほとんどは古本に投じている。

近頃、都築響一さんの「誰も買わない本は、誰かが買わなきゃならないんだ」という本を偶然読み始めてから、さらに古本収集欲が促進し始めた。

あとがきの部分に、「だれも行かないところに、だれかが行かなくちゃならない」というヤンゴンで射殺された長井健司さんの言葉とともに、都築さんがこの企画を行ったモチベーション、さらには作家、編集者として本を作り続けることの原点を語っている。

だれも行かないところに、だれかが行かなくちゃならない。
そりゃそうだ。行かないだれかで人生を終えるよりは、行かなくちゃならないだれかとして生きていかなくては!

だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだだれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ
都築 響一

晶文社 2008-02
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